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五輪代表決戦も…? “箱根を沸かせた選手が勢ぞろい”《ニューイヤー駅伝》で「注目すべき」7人とは 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2021/01/01 06:02

五輪代表決戦も…? “箱根を沸かせた選手が勢ぞろい”《ニューイヤー駅伝》で「注目すべき」7人とは<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

昨年のMGCでトロフィーを掲げる、(左から)中村匠吾と服部勇馬

中村と同区間になれば「マラソン男子代表決戦」が見られる?

 服部勇馬(東洋大-トヨタ)も注目だ。

 東洋大時代は、90回大会2区を3位で走って東洋大の往路優勝、総合優勝に貢献した。トヨタに所属してから、まずトラックでスピードを磨き、マラソンに移行してきた。昨季はMGCで大迫傑と壮絶なドッグファイトを演じて、東京五輪マラソン男子代表の内定を勝ち取った。

 今年のホクレン網走大会の10000mでは外国人選手と競り合いながら27分56秒32で日本人最高の4位、8月には北海道でマラソンコースを試走して気象などコース環境を把握した。今月の福岡国際マラソンに出場予定だったが右脚の故障で辞退し、駅伝出走に向けて調整を続けている。中村と同区間になればマラソン男子代表による戦いも盛り上がりそうだ。

 そんな服部擁するトヨタは、前回2位で今季は2016年大会以来の優勝を目指している。メンバーも大石港与(中大)を始め、窪田忍(駒大)、山藤篤司(神大)に加え、昨季箱根で2区を走り、6位から2位にチームを押し上げたルーキーの太田智樹(早大)がいる。昨季は5区まで首位を走っていたが、6区で旭化成に抜かれている。服部の走りが今年もトヨタ浮沈のキーになるだろう。

箱根駅伝で“一度も負けていない”男

 田村和希(青学大-住友電工)も活躍が期待される選手。

 青学大時代は、「ゲームチェンジャー」として4年間走り続け、箱根駅伝4連覇を達成し、負け知らずで卒業した。住友電工では主にトラック中心に競技を続け、昨年のホクレン網走大会の10000mでは大迫傑、設楽悠太、佐藤悠基らトップランナーが顔を並べるなか、ラストで大迫を追い抜き、日本人トップの2位でフィニッシュした。今年は東京五輪男子10000mの出場権を獲得すべく調整し、日本選手権に出場。序盤から積極的なレース展開を見せたが、相澤、伊藤らに負け、悔し涙にぬれた。来年の日本選手権で代表内定を掴むべく気持ちを切り替えている。駅伝は、田村にとっては走り慣れた舞台。昨季は6区4位と結果を残しており、今季も主要区間(4、5、6)での出走が濃厚だ。

 住友電工は、渡辺康幸監督が率いる個性派チーム。箱根の有力選手の加入で「チーム力が充実してきた」と語るように、田村を始め村本一樹(兵庫県立大学)、中長距離のエース遠藤日向(学法石川高)、中村祐紀(青学大)、ルーキーの阿部弘輝(明大)、西川雄一朗(東海大)と多彩な顔触れになっている。関西の雄としてチーム最高位の11位を超え、優勝争いに絡めるか。

【次ページ】 箱根駅伝で青学大を総合優勝に導いた主将も

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