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五輪代表決戦も…? “箱根を沸かせた選手が勢ぞろい”《ニューイヤー駅伝》で「注目すべき」7人とは 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2021/01/01 06:02

五輪代表決戦も…? “箱根を沸かせた選手が勢ぞろい”《ニューイヤー駅伝》で「注目すべき」7人とは<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

昨年のMGCでトロフィーを掲げる、(左から)中村匠吾と服部勇馬

他にも箱根駅伝を走った選手たちが続々登場

 他にも走りが楽しみな選手がいる。

 コモディイイダの松村陣之助(城西大)は、箱根では1年の時4区15位、2年は1区16位、3年は8区16位で「箱根は嫌な思い出しかなかった」という。その後、実業団に入るも2年で退社し、コモディイイダに昨年入社した。スピードを磨き、今年は日本選手権5000mを目指し強化を図り、13分34秒53で自己ベストを更新して5位に入った。40秒を切って8位入賞という目標をクリアし、チームのエースとして気持ちよく駅伝にフォーカスできているだろう。例年1区を任されているが、今季は会沢陽之介監督が「1区以外で使えれば」と語っており、主要区間での出走の可能性が高い。

 コニカミノルタの川端千都(東海大)も今年はかなり期待できそうだ。

 1年生の時から東海大のエースとして活躍。4年時の箱根では3位で襷を受けてアンカーとして出走したが終盤に低体温症に苦しみ、5位に順位を落としてしまった。その悔しさを胸に、コニカミノルタでの活躍を誓ったが、なかなか思うように走れない時期が続く。そして3年目のシーズンの秋、雌伏の時を経て復活。東日本実業団駅伝は6区3位、八王子ロングディスタンス10000mでは28分16秒10で自己ベストを更新して、「調子が上ってきました」と笑顔を見せ、好調を維持している。ニューイヤー駅伝で出走が決まれば、初となるが、久しぶりに積極的な走りが見られそうだ。

“もうひとつの箱根駅伝”

 実業団所属の選手の多くは、箱根駅伝を沸かせたランナーである。

 彼らの陸上は大学で終わりではなく、卒業してからが本当の勝負だ。実業団に入ってさらなる高みを目指して陸上を続けている。ニューイヤー駅伝は、「成長した自分」を披露し、「チームのために戦う舞台」だが、輝ける場所でもあり、「もうひとつの箱根駅伝」と言えるかもしれない。彼らの勇姿もまた、正月には欠かせないシーンだろう。

 翌日に箱根駅伝を控えた元日、箱根を経験した戦士たちの走りも堪能したい。

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