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日本プロ野球選手会や本田圭佑氏が受賞 社会貢献活動を表彰「HEROs AWARD」が目指すもの
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph byHEROs AWARD
posted2020/12/27 06:00
「HEROs AWARD 2020」で登壇した受賞者たち。左から一般社団法人センターポールの堀江航氏と田中時宗氏、本田圭佑氏の代理の二村元基氏、有村智恵氏、炭谷銀仁朗氏
日本の児童養護施設の子どもたちにも
子どもたちの未来のために。その思いはアフリカだけでなく、もちろん日本の子どもたちに対しても同様だ。
「このプロジェクトはアフリカでの活動が評価されていますが、機会の不平等に直面している子どもは日本にもいると思っています」(二村氏)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時的にアフリカでの活動が中断している現在は、日本の児童養護施設の子どもたちなどに向けて、活動を続けているという。
「夢を追いかけるためにスポーツというものは非常に大きな力を持っていると思っています。皆さんの力をお借りしながら、子どもたちにいろいろな夢を提供していければ」(二村氏)と、あらためて今後も継続的に社会貢献活動に取り組んでいく意思を表明した。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、東京オリンピック・パラリンピックを始めとする多くのスポーツ大会が中止・延期となり、スポーツチームが活動休止に追い込まれ、アスリートたちを取り巻く環境にも大きな変化が生まれた。
そのような状況のなかでも、アスリートたちは自身の価値を活かした様々な社会貢献活動を活発に、積極的に行ってきた。
日本でも着実に広がりつつあるアスリートによる社会貢献活動は、新たな段階に突入したと言えるのかもしれない。