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日本プロ野球選手会や本田圭佑氏が受賞 社会貢献活動を表彰「HEROs AWARD」が目指すもの
posted2020/12/27 06:00
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
HEROs AWARD
優れた社会貢献活動を行っている選手やチーム、団体を表彰した「HEROs AWARD 2020」が12月21日に開催された。
この賞は2017年に創設された「HEROs Sportsmanship for the future」プロジェクトの柱のひとつで、社会のため、地域のため、子どもたちの未来のため、競技場の外でもスポーツマンシップを発揮している多くのアスリートたちの社会貢献活動を審査し、彼らの社会的価値を高め、活動を促進していくことを目的としている。
4回目を迎えた今回、「HEROs AWARD」に選ばれたのは以下の4つの活動だった。
●一般社団法人センターポール/学校・企業向け障がい理解講習およびパラアスリート競技支援
●日本プロ野球選手会/新型コロナウイルス感染症拡大防止活動基金への寄付 ドナルド・マクドナルド・ハウス支援
●有村智恵/智恵サンタ他
●本田圭佑/AFRICA DREAM SOCCER TOUR supported by SHOWA GLOVE
自ら道を選択できるよう選択肢を増やす
2020東京オリンピック・パラリンピックを契機に、パラスポーツの価値は広く社会に知られるようになった。近年ではパラアスリートの活躍も目覚ましく、注目度も高まっている。
障がい者が生きていく中で自ら道を選択できるよう選択肢を増やし、また、障がい者自身の意識を改革することを目的とし、2015年に活動をスタートさせた一般社団法人センターポールの代表理事・田中時宗氏もその機運を実感しているという。
「パラ競技に対する意識が年々高まっていることを感じています。一方で、特定の障がいは選手と実際に触れあうことで分かることもたくさんあるので、アスリートとしてスポーツをしている姿を見せるだけでなく、パラアスリートが経験してきたことを発信していくことが、共生社会を創っていくうえで必要なことだと思っています。このムーブメントを2021年以降も継続する必要があると考えています」