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【井納翔一は?】数字で検証・巨人FA移籍で成功した投手はいるか? 人的補償で一岡&平良を手放した痛み
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKoji Asakura/Hideki Sugiyama
posted2020/12/14 17:16
巨人へのFA移籍選手で最も勝利を挙げているのは工藤公康(左)だ。果たして井納翔一はどうなる?
4 山口俊 2017年 (DeNA)30歳 ◎平良拳太郎
3年 60試25勝14敗1SV 1HD 345回 防御率3.47
最多勝、最多奪三振各1回、ベストナイン1回
DeNAでは当初は救援投手だったが先発に転向。巨人でも先発投手として期待されたが、移籍1年目に飲食店で泥酔して負傷。しかし2018年は復活してノーヒットノーランを記録した。2019年には菅野智之に代わってエースとして15勝を挙げる。浮き沈みの多い3年間だったが、ポスティングを利用して今季はMLBトロント・ブルージェイズに移籍した。
5 前田幸長 2002年 (中日)32歳◎平松一宏
6年 240試11勝8敗4SV 12HD 244回 防御率3.80
中日では主として先発投手だったが、巨人は救援投手で起用。セットアッパーとして4年連続で40試合以上投げるなど、まずまずの活躍だった。6年在籍したが、MLB挑戦を志し、2007年オフに退団した。
<巨人FA選手の勝利数10傑>
1 工藤公康2000年(ダイエー)53勝40敗0SV 0HD
2 杉内俊哉2012年(ソフトバンク)39勝22敗0SV 0HD
3 大竹寛2014年(広島)28勝23敗0SV 24HD
4 山口俊2017年(DeNA)25勝14敗1SV 1HD
5 前田幸長2002年(中日)11勝8敗4SV 12HD
6 河野博文1996年(日本ハム)10勝4敗5SV
7 豊田清2006年(西武)9勝14敗22SV 71HD
8 川口和久1995年(広島)8勝13敗4SV
9 藤井秀悟2010年(日本ハム)7勝3敗0SV 0HD
10 野上亮磨2018年(西武)5勝6敗1SV 4HD