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W杯南米予選がカオス…「恥を知れ」とハメスらに批判の嵐 コロンビアが“暴風雨”エクアドルに1-6惨敗
 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2020/11/22 11:03

W杯南米予選がカオス…「恥を知れ」とハメスらに批判の嵐 コロンビアが“暴風雨”エクアドルに1-6惨敗<Number Web> photograph by Getty Images

エクアドル相手の大惨敗にガックリするハメス・ロドリゲス。コロンビアは復調を果たせるのか

 今回の南米予選でも、第1節はベネズエラにホームでFWルイス・ムリエル(アタランタ)の2得点などで3-0と快勝。次節では、敵地でチリと2-2で引き分けた。

 ところが、第3節(ホーム)のウルグアイ戦で守備が乱れて0-3と完敗。これでチーム全体が自信を失い、エクアドル戦では守備が崩壊して前半39分までにまさかの4失点。カルロス・ケイロス監督は、直後の2分間に4人を代えるなど苛立ちを隠せなかった。

カルロス・ケイロス監督は解任必至か

 ケイロス監督は、ポルトガル代表、名古屋グランパス、レアル・マドリー、イラン代表などの監督を歴任した名将で、昨年2月からコロンビア代表を率いる。

 エクアドル戦後、「この2試合の結果はとても重い。責任はすべて私にある」と沈痛な表情で語っており、国内メディアは解任必至と伝えている。

ハメスはレアルでの不遇時でもエースだったが

 エースのロドリゲスは、天才的なボールタッチから多彩なパスを繰り出し、シュートを叩き込む。22歳で迎えた2014年W杯で、5試合で6得点をあげて得点王。ラウンド16のウルグアイ戦で後方からのパスを胸でトラップし、左足で放ったボレーシュートは大会ベストゴールの1つだった。

 ところが、直後に移籍したレアル・マドリーでジネディーヌ・ジダン監督の信頼が得られず、出場機会が少なかった。ただしそのような時期でも代表では主将を務め、攻撃の中心を担った。

 今年9月にエバートンへ移籍し、以後はレギュラーとして活躍する。ところが、南米予選の第3節と第4節では精彩を欠いた。

 2014年W杯を境に伸び悩んでいるが、コロンビアが2022年W杯に出場するためにはこの男の奮闘が不可欠だ。

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