SCORE CARDBACK NUMBER

「武器みたいな武器はない」甦った一本気の男、福山博之。~楽天中継ぎの柱の真摯な言葉~

posted2020/11/22 07:00

 
「武器みたいな武器はない」甦った一本気の男、福山博之。~楽天中継ぎの柱の真摯な言葉~<Number Web> photograph by KYODO

'13年から所属する楽天では中継ぎの柱として活躍。'16年にはリーグ最多登板を果たした。愛称は「サブちゃん」

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

PROFILE

photograph by

KYODO

 11月7日、仙台でのライオンズ戦が今シーズンの最終戦だったイーグルスは、6-6の同点に追いつかれた7回、なおもワンアウト一、二塁のピンチで背番号64、福山博之をマウンドへ送り出した。

 いつものようにダッシュでマウンドへ向かった福山は、このピンチで右バッターの愛斗に対し、インコースへのシュートを投げ切った。詰まったショートゴロを打たせてのダブルプレー――味方に勢いをつけると同時に相手への流れをせき止める、福山の素晴らしい仕事だった。

 福山は今シーズン、14試合に投げて防御率0.75。6つのホールドを記録してプロ10年目を終えた。といってもこれは9月22日以降に残した数字だ。昨年7月に右ヒジと右肩の手術を受け、そのオフには育成契約を余儀なくされた福山は今年、164という3ケタの番号を背負ってスタートを切った。9月21日に支配下登録を勝ち取ったとき、福山は「一球一球、魂を込めて投げていきます」とコメントしている。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 482文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

関連記事

#福山博之
#東北楽天ゴールデンイーグルス

プロ野球の前後の記事

ページトップ