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中央大学のスポーツビジネス講座でなんとサッカークラブを運営! 鍵は「ヒンディー語と小松菜」!?
posted2020/11/11 17:00
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph by
Chuo University
欧州では、スポーツが欠かせない存在として地域に根付いているところが多い。
その矢印は一方通行ではなく、クラブとファン、クラブと地域が互いに支え合いながら、アイデンティティを感じ合いながら共存してゆく。
そうした関連性の中でスポーツビジネスも発展し、グラスルーツでも入場者収入は発生しているし、スポンサー獲得活動は育成年代のチームにおいても行われている。欧州人にとって、スポーツビジネスは身近な考え方と言えるのかもしれない。
スポーツ学やスポーツビジネス、スポーツマネージメントを専攻する大学生は同地域にあるプロクラブとの提携で頻繁にインターンとして経験を積むチャンスがあるし、そこでの単位を求められる学部もある。受け入れるクラブ側にしても、単なるお手伝いとして学生を募集するのではなく、確かな経験を積める場を提供しているところが多いと聞く。
中大でサッカークラブの運営を手伝う講座が
それでは、日本におけるスポーツビジネスはどうなのだろう。
日本にもスポーツビジネスやスポーツマネージメントに興味を持つ学生はおり、最近は実地の場を提供する大学や企業も増えてきているようだ。学生に「知りたい、聞きたい、学びたい、体験したい」という思いがあったとき、見学や講習会レベルではなく、実際に現場レベルで体感できる環境があったら、それは大きな体験になるだろう。
そんな一例として、中央大学商学部で行われている試みをご紹介したい。
中央大学には、学生が主体となってサッカークラブの運営を手伝うことで、ビジネスの実地体験ができる特別講座があるという。実践型の取り組みとはどのようなものなのか。今回、学部長の渡辺岳夫教授と講座参加の学生代表4名にZoomで話を伺うことができた。