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中央大学のスポーツビジネス講座でなんとサッカークラブを運営! 鍵は「ヒンディー語と小松菜」!? 

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中野吉之伴

中野吉之伴Kichinosuke Nakano

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photograph byChuo University

posted2020/11/11 17:00

中央大学のスポーツビジネス講座でなんとサッカークラブを運営! 鍵は「ヒンディー語と小松菜」!?<Number Web> photograph by Chuo University

2016年、浅草サンバカーニバルでの1枚。『GIANT KILLING』に登場するETUのマスコット「パッカ君」の着ぐるみを借りた

サッカービジネスの実践経験でスキルを

 2015年から開講している『スポーツ・ビジネス・チャレンジ演習/実習(明治安田生命寄付講座)』では、学生自身がサッカービジネスを実践することを目的としている。

 具体的には――関東1部リーグに所属する東京23FCにおいて、集客、イベント発案、試合当日の運営、広報活動、スポンサー獲得などを自分たちで行う。

 サッカービジネスにまつわる諸問題を学ぶだけではなく、解決すべき課題を自分たちで発見し、情報収集や分析を通して解決策を見出すことで、将来的にはスポーツに限らず、ビジネスシーンで活躍するためのスキルやマインドを実地で身につけるプロジェクトだ。そのためサッカー好きに止まらず、卒業後はエンターテインメント系の仕事に就くことを希望している学生の参加もあるという。

ヒンディー語での発信を準備中のワケ

 今年は新型コロナウイルスの影響で無観客試合が続き、例年通りの活動はできていない。それでも学生たちは5つのグループに分かれて様々な企画を練り上げている。

 そのひとつが、「多文化の融和」をテーマとするグローバルプロジェクトだ。

 東京23FCのホームスタジアム(江戸川区陸上競技場)がある江戸川区は、都内で新宿に次いで2番目に在留外国人が多く、これまでにもちびっこワールドカップやアジアフードフェスティバルなど多国籍な集客ができるイベントが開かれてきた。

 今年はヒンディー語での発信を準備中だという。なぜヒンディー語なのか?

 実は、江戸川区はインド人が日本一多く住む地域なのだ。そこで、クラブと地元民であるインド人の架け橋になれるように、ヒンディー語での情報発信を考えているのだとか。

 学生たちは、江戸川区に住むインド人がこのコロナ禍で情報不足で困っていると聞いた。どれだけインド人のコミュニティが発達していても、彼らに疎外感を感じさせてしまえば地域にとっても良くない。

 プロジェクトに関わる粟村さんは、「江戸川区には4000人ほどインド人の方が暮らしていて、彼らのコミュニティができていますが、日本人との関わりはそこまで多くはないと感じています。クラブのグローバル化というビジョンを考えても、この活動をきっかけにインドの方々と良好な関係を築けたらと思います」と説明してくれた。

【次ページ】 存在を認めて応援してくれるようなチームを

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