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コントレイルvsデアリングの夢対決の陰で…無敗の“超良血牝馬”レイパパレはどこまで強い? 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2020/11/10 17:02

コントレイルvsデアリングの夢対決の陰で…無敗の“超良血牝馬”レイパパレはどこまで強い?<Number Web> photograph by AFLO

20年1月の新馬戦で楽勝したレイパパレ。デアリングタクトともう1頭の“無敗女王”の対決が見られるだろうか

デアリングタクトとの直接対決が見られる日は

 成長を促しながら大事に使われ、新馬戦から4戦目の大原ステークスまで、すべて楽勝。まだまだ馬体は未完成で、この先理想的なバランスで成長したらどれだけ強くなるのか、そのスケールには計り知れないものがある。馬群を割る根性と、狭いところを楽に抜け出す瞬発力があるので、出入りの激しい競馬にも対応できそうだ。

 ただ現状ではスピードがありすぎ、1800mでも掛かりそうになるほどなので、適距離は2000mくらいまでかもしれない。デアリングタクトがもっとも強いレースをしたオークスの2400mとなると、ちょっと分が悪いかもしれない。

 前走後、外厩のノーザンファームしがらきに放牧に出され、次走は未定のようだ。

 デアリングタクトとの直接対決が見られるとしたら、来年のヴィクトリアマイルあたりか。それまでレイパパレが無敗のまま賞金を加算するなり、トライアルを勝つなりして出走することができるようなら、今年のジャパンカップに近いくらい盛り上がるのではないか。

 ディープ産駒特有の動きの軽さは、いかにも東京の高速馬場向きという感じがする。

 どこまで無敗のまま突き進めるか。目の離せない馬が、また一頭増えた。

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