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高山俊以来5年ぶりの当たりくじ! 藪恵壹に聞く「今年の阪神ドラフト、100点満点で何点だった?」
text by
藪恵壹Keiichi Yabu
photograph byKyodo News
posted2020/11/02 17:01
阪神・矢野監督のメッセージが書かれた当たりくじを手に笑顔を見せる近大・佐藤輝明内野手
今年の阪神ドラフトは100点満点中……
ここ数年の矢野監督体制でのドラフトは着実に実を結んできています。一昨年1位の近本光司、木浪らの社会人卒選手の活躍ももちろんですが、高卒選手もしっかり育ってきているのが嬉しいところです。小幡を春先二軍で見たときには、体もまだ大きくないし守備もバッティングもあまり伸びていないかな、と思っていましたが、実践に即した動きができて“野球脳”がある選手ですね。打撃はまだまだですが、守備と足に加えて肩も強く、面白い存在になっています。ウエスタンで打点と本塁打のチーム2冠につけている井上も順調です。もう1シーズン下でじっくりと強化すれば、来年の終わりから再来年あたりで出てきてくれることでしょう。
去年は1位から5位まで高校生ばかりという指名でしたが、今年は一転して大卒・社会人中心の指名になりました。それも来年に契約最終年を迎える矢野監督の決意の現れだと思いますし、現時点では90点以上あげてもいいドラフトになったと思います。勝負の年となる来シーズン、1人でも多くの選手がこのドラフトから出てきてくれることを期待したいですね。