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高山俊以来5年ぶりの当たりくじ! 藪恵壹に聞く「今年の阪神ドラフト、100点満点で何点だった?」 

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藪恵壹

藪恵壹Keiichi Yabu

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posted2020/11/02 17:01

高山俊以来5年ぶりの当たりくじ! 藪恵壹に聞く「今年の阪神ドラフト、100点満点で何点だった?」<Number Web> photograph by Kyodo News

阪神・矢野監督のメッセージが書かれた当たりくじを手に笑顔を見せる近大・佐藤輝明内野手

 そして、私が最も注目したいのは4位で指名された榮枝裕貴(立命大)です。魅力はなんといっても二塁への送球が1.8秒を切ってくる肩の強さですね。一度動画を見たときにはあまりの送球の速さに「嘘だろ?」と思ったほど。正捕手の梅野隆太郎も抜いて、すでに一番強い肩の持ち主かもしれません。

 5位以下なら社会人と公言していたこともあって、阪神がここで指名しなければおそらく巨人が獲得していたはずです。7位で萩原哲(創価大)を指名していることから見ても、大卒捕手を狙っていたのは間違いないでしょうから。年齢バランス的にも、22歳から25歳のキャッチャーが不足していましたし、そういった面も含めてとても良い指名だったと思います。

 ただ、捕手といえども打てないことには活躍できません。2012年ドラフト4位の小豆畑眞也も肩がべらぼうに強く、二塁への送球は1.8秒台を記録することもありましたが、打力がネックになって結局一度も一軍の舞台に立てないまま現役生活を終えました。肩の強さを一軍で披露するために、まずはバッティングの強化に取り組んでほしいところです。

今年の阪神“補強すべき”ポイントはどこだったのか?

 さらに、私は補強ポイントの1つとして社会人内野手を挙げていたのですが、6位の中野拓夢(三菱自動車岡崎)もしっかりと指名していました。現状では糸原健斗と木浪聖也がレギュラーの筆頭ですが、どちらも球界を代表する選手にはまだ遠い。巨人・坂本勇人、ソフトバンク・今宮健太、西武・源田壮亮のような内野手がひとりはほしいところです。社会人野球では木製バットを使用しますから大きくはハズレにくいですし、中野選手は矢野耀大監督の後輩にあたる東北福祉大の出身ですから、期待に応えてほしいですね。

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