- #1
- #2
バレーボールPRESSBACK NUMBER
「お父さんと対戦したい」父はバレー界のレジェンド松本慶彦…清風セッター松本凛虎が目指す春高制覇「服を脱いだら“ゴツくなったな”と言われた」
posted2026/01/07 06:02
松本慶彦を父にもつ、清風高校のセッター松本凛虎(3年)。春高バレー制覇を目指す
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
Yuko Tanaka
水色と白のユニフォームの背に「清風」の文字と「5」を背負う。セッター松本凛虎が春高バレーで掲げた目標は明確だった。
「日本一です。でもそれ以上に一番は、悔いなく、全員が笑顔で終われるように。そのために大会へ向けて全員でちゃんと準備して挑もう、と言い合っているんです」
大阪府代表の清風高校は、11年連続で春高出場を続ける名門だ。凛虎も3年連続で大舞台を経験しているが、レギュラー争いは熾烈で、現在チームで正セッターを務めるのは後輩の森田陸だ。それでも、おそらく最も長い時間オレンジコートに立ってプレーする高校生活最後の大舞台を前に、力づよく「日本一」を宣言した。
「お父さんが優勝した大会の動画を見たんです」
ADVERTISEMENT
2007年生まれの凛虎は、かつての春高バレーが“3月開催”だったことすらあまり記憶にないが、しかし父・松本慶彦が岡谷工高2年時の1998年に日本一になったことは知っている。
「お父さんが優勝した大会の動画を見たんです。めっちゃオープンバレーでしたけど、ヒョロヒョロなのにむちゃくちゃ跳んで、一人でひたすら打つ(笑)。すごいなぁ、って思いました」
今季からVC長野トライデンツに移籍し、45歳になった今も第一線でプレーを続ける偉大な父。幼い頃からユニフォームを着て戦う姿は数えきれないほどに見てきたが、選手として心底「すごい」と思うようになったのは、最近になってからだと笑う。
「高橋藍選手とかすごい選手がいっぱいいる中に、お父さんも普通に入っているのを見るじゃないですか。あの人たちと同じ場所でやっているんやなって思うと改めてすごいなと思うし、憧れます」
レジェンドと呼ばれる記録を長年打ち立てたことよりも、自身の知るスター選手と共にプレーすることに「憧れる」。18歳の素直な言葉だった。


