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「ラグビーがサッカーから学べることとは?」エディーさんが明かした“王者リバプールとの親密な関係”
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph byNaoya Sanuki
posted2020/10/27 20:00
昨年のW杯ではイングランドを率いて準優勝したエディー・ジョーンズHC。今年4月、2023年W杯まで契約を延長した
「いま、世界の指導者に求められているのは、『ミレニアル世代』へのコーチングです。彼らは物心ついた時からコンピュータを使いこなし、SNSの発展に敏感な世代です。私も彼らにどう接するべきか考えてきましたが、サッカーのプレミアリーグで結果を残している監督、ペップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)、ユルゲン・クロップ(リバプール)の接し方を見て刺激を受けました。彼らは試合前には選手たちの輪の中に入っていき、強烈なメッセージを発する一方、試合が終わってからは肩を抱き、称賛を惜しまない。
旧世代の指導者は、教室の前に立ち、『こうしなさい』と言えば事足りました。いまはそうではありません。教室でも机の間を動き回り、若い選手たちに刺激を与える。これが新世代の指導者像です」(2019年12月26日発売 Number993・994号より)
あともう少ししたら、エディーさんの“学び”の成果を確かめることができる。コロナ禍によって中断されていた欧州6カ国による対抗戦「シックス・ネーションズ」が再開する。イングランドは10月31日(現地時間)、イタリアと対戦する。2023年W杯に向けて、イングランドがどのような“リスタート”を見せるのか、楽しみでならない。
もう1点、興味深いことがある。もし次にエディーさんを取材する機会が訪れたら、是非とも聞いてみたい。
「リバプールのアナリストと、どんな話をしたんですか?」と。