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ドラフト当確? 豊作の予感漂う「規格外の大学生10」 ホームラン量産・超快速・秋の安定感……

posted2020/10/24 11:04

 
ドラフト当確? 豊作の予感漂う「規格外の大学生10」 ホームラン量産・超快速・秋の安定感……<Number Web> photograph by Yu Takagi

競合必至とみられている早稲田大・早川隆久を始め、今年は何人の大学生がプロへ進むか

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高木遊

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 10月26日に行われるプロ野球ドラフト会議。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会の中止が相次いだため、一般的な認知度はあまり高くないかもしれないが大学生は大豊作と言っても良いほど全国津々浦々に好素材が散らばっている。

 その中でも「規格外」とも言える選手たちを厳選し、10人を紹介する。

「ホームラン」が期待できる強打者

 まずは野球の華とも言える本塁打だ。左打者では佐藤輝明(近畿大)、右打者では渡部健人(桐蔭横浜大)が挙がる。侍ジャパン大学代表候補合宿でも同学年の三塁手として親交もある2人だが、プレッシャーのかかる4年秋に本塁打を量産している。

 佐藤は今季10試合3本塁打を放って、大学の先輩でもある巨人・二岡智宏三軍監督が持っていた関西学生リーグの通算本塁打記録13本を超える通算14本塁打目を放った。全国から逸材が揃う侍ジャパン大学代表候補合宿でもロングティーでピンポン玉のように打球を飛ばし周囲は目を丸くしていた。故障の影響もあった昨秋(打率.188)に続き今秋も打率.257と確実性には課題があるが、類まれな長打力に複数球団によるドラフト1位指名競合が予想されている。

 一方、渡部はここまでリーグ戦9試合で8本塁打と神奈川大・岸川雄二監督が持つ神奈川大学リーグの1季の本塁打記録に並び、24日の鶴見大戦で新記録樹立の記録がかかる。176センチ112キロという体格でも軽快な守備や足の運びも魅力的だ。

【次ページ】 「脚」で勝負できる俊足ランナー

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