投手編（2）苫小牧駒沢大・伊藤大海（176cm83kg・右投左打）

　トヨタ自動車・栗林良吏のような高い「実戦力」となれば、苫小牧駒沢大・伊藤大海投手（176cm83kg・右投左打・駒大苫小牧高）も挙げねばならない。

　一度マウンドに上がったら、勝つまで降りない……の心意気そのままに、気持ちで負けないピッチングで3年間チームの絶対的エースとして奮投を続けた。決してバックに恵まれているわけじゃないが、今秋はリーグ戦を制して有終の美を飾った。

　150キロを超える速球とカットボール、スライダー……これに、カーブをしっかり覚えたら、コントロールが間違いないから、先発で使える。むしろ今より、プロの高いレベルに放り込まれた時のほうが、新たなパワーと高いモチベーションを発揮するんじゃないか。

　自己実現の喜びに燃える「北の剛腕」の姿が浮かんでいる。

投手編（2）苫小牧駒沢大・伊藤大海投手（176cm83kg・右投左打・駒大苫小牧高）

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投手編（3）福岡大大濠高・山下舜平大（188cm94kg・右投右打）

　高校生なら、文句なしに福岡大大濠高・山下舜平大（188cm94kg・右投右打）の「余力」に賭けてみる手だ。夏の「合同練習会」で150キロ台をマークして注目された大型本格派……その程度の“紹介”ではぜんぜん足りない。

　150キロ投げて、まだ6分か、せいぜい7分だろう。猛烈な腕の振りが生み出す運動量だけで投げて「150キロ」だ。この先、体幹が強化されて、下半身が今より機能できるようになったら、いったいどれだけ恐ろしいボールを投げるのか……。

投手編（3）福岡大大濠高・山下舜平大（188cm94kg・右投右打）

　このドラフトの「繰り上げ1位」ぐらいでプロに進んで、おそらく来年か、2年目の再来年には、笑いながら160キロぐらい投げるだろう。将来は、「世界最速」とか、そういうレベルで語られる……それぐらいの「大器」だ。

　ずいぶん盛った話じゃないか…そう笑っているあなた。私は、この手で、そのとんでもないボールを受けたからこそ、山下の「とんでもない余力」までわかるのだ。

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