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「甘くはなかった」オカダ浮上! 内藤に危機? SANADAの大逆転も…大混戦のG1クライマックス最終章 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2020/10/12 20:01

「甘くはなかった」オカダ浮上! 内藤に危機? SANADAの大逆転も…大混戦のG1クライマックス最終章<Number Web> photograph by Essei Hara

オカダ・カズチカが浮上し、ますます勝負の行方がわからなくなったG1クライマックスは間もなく最終戦をむかえる

「オカダ・カズチカ、甘くはなかったな」

 一方の鷹木はダメージの残る締め上げられた首に手を当てた。

「オカダ・カズチカ、甘くはなかったな。コブラクラッチ、なんだ、別名、マネークリップ? カネの雨じゃなくて、龍の雨を降らせてやろうと思ったが、仕方ねえな。のらりくらりしやがって、いままで過去2年間、当たってもスカして、(オレの事なんか)眼中にないっていう態度が気に入らなかったけれど、ちょっとは、本気出したんじゃねえか」(鷹木)

 オカダは勝点10で飯伏ら3人と共に首位に並んだが、飯伏にもホワイトにも負けているから、他力本願の状況が続いていることに変わりはない。オカダが自力で上回ることができるのは、直接対決を残しているオスプレイだけだ。

 2連覇を狙う飯伏は鈴木みのると壮絶な殴り合いを制した。試合の終盤で見せた高い位置での飛びヒザ攻撃から、「カミゴェ」と呼ばれる顔面へのヒザでのフィニッシュにつないだ。鈴木はフラフラになった殴り合いが余程うれしかったのか「命のやり取り、楽しいじゃねえか」と珍しく飯伏を称えるような発言をした。

「今日も逃げなかったし、あきらめなかった。次も絶対、あきらめない。裏切らない。ああ、すごかった。一発一発」(飯伏)

 のらりくらりのホワイトは最後まで外道とともにずるい手段で優勝決定戦進出を狙うだろう。

「Billy GOAT(Greatest Of All Time)=史上最高選手」宣言のオスプレイも見逃せない。

首位内藤にまさかの黄信号

 さて、Bブロックだが、首位を走っていた内藤が10月1日の長岡でSANADAに負け、さらに11日にEVILに不覚をとったことで青信号は黄信号に変わった。今後の勝敗によるが、もし最終的に勝ち点14あるいは12でEVILあるいはSANADAと並ぶと、どちらにも劣る結末になる。

 内藤は14日に横浜武道館で矢野通、17日の両国国技館でKENTAと当たる。内藤は2勝すれば勝点14になる。

 EVILは14日の横浜では後藤戦が、17日の両国ではSANADA戦が待っている。EVILは2勝すれば勝ち点14で内藤と並ぶ可能性もあるが、その場合はEVILが自動的に優勝決定戦に進出する。

 後藤は前述のEVIL戦とジュース・ロビンソン戦を残している。2勝することが必須で、12点でEVILと並んだ場合だけ、後藤にチャンスが訪れる。内藤と並んだ場合は残念ながら優勝決定戦には進めない。

【次ページ】 開幕3連敗のSANADAに大逆転の可能性

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