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「甘くはなかった」オカダ浮上! 内藤に危機? SANADAの大逆転も…大混戦のG1クライマックス最終章
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2020/10/12 20:01
オカダ・カズチカが浮上し、ますます勝負の行方がわからなくなったG1クライマックスは間もなく最終戦をむかえる
開幕3連敗のSANADAに大逆転の可能性
ザック・セイバーJr.はロビンソンと棚橋戦がある。2勝した場合の勝ち点は12だ。内藤あるいはEVILが2勝しないことが前提だが、セイバーJr.はEVILにも後藤にも勝っているから、望みはある。内藤やSANADAと並んだ場合は進出できない。
SANADAは14日に棚橋弘至、17日は前述のEVILだ。SANADAが優勝決定戦にコマを進めるためには2試合とも勝つ必要がある。その時、SANADAの勝点は12になるが、それはEVILに勝つということだから、EVILが1勝していても、SANADAがEVILを上回ることになる。ただ、内藤が2勝してしまった場合は、SANADAは内藤には勝ち点で及ばない。開幕3連敗というアクシデント的なスタートを切ってしまったSANADAが静かに盛り返している。大逆転の可能性を少し感じさせる成り行きだ。そんなSANADAは相変わらずポーカーフェイスだ。
このようにいろいろな可能性を残したまま史上初の秋のG1クライマックスは10月18日、両国国技館で最終戦を迎える。その優勝決定戦のカードと優勝者予想の興味はファンの間でも尽きることはない。
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