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「久保建英をバルサから横取りできて、レアルは鼻高々」地元紙記者が語った移籍の真相
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGetty Images
posted2020/09/30 18:00
コパ・アメリカでも活躍した久保建英。リーガ1年目はマジョルカで結果を残し、2年目はビジャレアルで飛躍となるか
ライバルが手塩にかけて育てた逸材を……
――スペインで、久保はどれくらい知られている?
「バルセロナでは知られていたが、これまでマドリードの街では無名だった。しかし、マドリーがクラブのサイトで獲得を発表し、プレー動画を載せた。今では、スペインのサッカーファンのほとんどが知る存在となったはずだ」
――ライバルクラブの下部にいた選手ということで、マドリーのサポーターから拒絶反応は起こらないのか?
「それはない。ライバルクラブが手塩にかけて育てた逸材を横取りできて、クラブは鼻高々。サポーターも『フロントはいい仕事をした』と喜んでいる。クボがマドリードへ着いたら大歓迎されるはずだ」
――久保がマドリードへ渡るのはいつ頃になりそうか?
「マドリーのプレシーズンキャンプは、7月中旬に始まる。南米選手権が終わったら一旦日本へ帰り、7月中旬までにスペインへ来て、それからトップチームの北米ツアーに帯同するはずだ」
17日、久保は南米選手権のグループステージ最初のチリ戦にフル出場。チームは完敗を喫したが、ドリブルで2人、3人を抜いたり惜しいシュートを放つなど才能の片鱗を世界に示した。このプレーぶりが続けば、スペイン国内での注目度もさらに上がってくるだろう。
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