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まさかの「メロン1万人プレゼント」! ヤクルト池山隆寛二軍監督と北海道・苫前町の幸せな関係 

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長谷川晶一

長谷川晶一Shoichi Hasegawa

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photograph byNaoya Sanuki

posted2020/09/25 08:00

まさかの「メロン1万人プレゼント」! ヤクルト池山隆寛二軍監督と北海道・苫前町の幸せな関係<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

現役時代はヤクルト一筋19年、304本塁打を記録した池山隆寛。今季5季ぶりにヤクルトに復帰、二軍監督に就任した

若松さんに花束を贈らせていただいたこともある

 新型コロナウイルス騒動により、海外からの観光客が激減した。苫前メロンは多くのインバウンド需要に支えられていたという事情もあった。また、農林水産省が推し進める「元気いただきますプロジェクト」の支援対象となったことで、公的支援を受けることも決まっていた。さらに、販売促進事業として「安価でメロンを提供することができ、しかもメロンをプレゼントすることもできる!」という目論見もあり、とんとん拍子で今回のイベントが実現したのだという。

「私自身も留萌の出身で、小中高校と野球をやっていました。子どもの頃から若松さんが大好きで、若松さんと同じ北海高校の野球部出身なんです。若松さんが2000本安打を打って、北海道に凱旋してきたときには、花束を贈らせていただいたこともあります。ヤクルトファンの一人として、こうしたイベントのお手伝いをできたことを嬉しく思います」

まだ届かないメロンが待ち遠しい

 そして、このメロンプレゼントイベントは、神宮球場だけでなく、池山監督率いるファーム公式戦でも、9月18~20日にかけて、埼玉・戸田球場にて【苫前町presents とままえメロンとブンブン丸のメロンスペシャル3days】が開催される一大プロジェクトとなった。

 なるほど、先の新聞の見出しにあるように、まさに「善意のリレー」だった。僕も含めたファンクラブ会員はメロンをもらえるし、今回のイベントを通じて「とままえメロン」の知名度は一気に上がったし、何よりもチームは連勝したし。そのすべてのきっかけを作ってくれたのが、池山二軍監督だったのだ。そして、その橋渡しとなった堀松社長は若松さんと同じ北海高校野球部の主将として、第60回センバツでは真中満元監督が在籍していた宇都宮学園と対戦したこともあるという。

 池山二軍監督から始まり、堀松社長を通じて、苫前町農協との関係が深まり、こうした顛末を経て、僕らの下にメロンが送られることとなったのだ。まだメロンは届いていない。今から、待ち遠しくて仕方がない。

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