ツバメの観察日記BACK NUMBER
まさかの「メロン1万人プレゼント」! ヤクルト池山隆寛二軍監督と北海道・苫前町の幸せな関係
posted2020/09/25 08:00
text by
長谷川晶一Shoichi Hasegawa
photograph by
Naoya Sanuki
神宮球場来場のファンクラブ会員にメロンプレゼント――。
最初にその知らせを聞いたときには「メロン」ではなく、「メロンパン」だと思った。しかし何度見ても、「メロン」は「メロン」だった。次に思ったのは、青果店の店頭で販売されている「串刺しメロン」、あるいはコンビニで売られている「カットメロン」のプレゼントだと思った。
しかし、コロナ禍のご時世にあって食品を配るのはいかがなものなのだろうかと、いくら注意して読んでも「串刺し」や「カット」というワードはない。どうやら「丸ごと1個」らしいのだ。9月6日にリリースされたヤクルト公式ホームページのニュースには、次のように書かれている。
当日のチケットをお持ちの2020 Swallows CREW会員様へ
北海道北西部苫前町産「とままえメロン」をプレゼント(後日配送)いたします。
3試合で合計10000名にメロン1玉!
そうなのだ。「串刺しメロン」や「カットメロン」を「後日配送」するはずがない。やっぱり「メロン丸ごと一個」をプレゼントするのだ。当然、「抽選で5名様に」などの文言が添えられていることだろうと思ってみたものの、公式ホームページにはこんなことも書かれている。
イベント対象者数/3日間で合計10,000名様へ「とままえメロン1玉プレゼント」
※各日、3,000名様以上の応募用紙をご用意しております
※各日、配布数量に達し次第、応募用紙の配布を終了いたします
※1会員様1日につき、ご応募1回とさせていただきます
対象となる3試合で合計10000名にメロン1玉! 1万人で1つのメロンを山分けするんじゃないよ! 1万人にメロン1玉プレゼントだよ! 送料だけでもバカにならないはずだ。ヤクルト球団の太っ腹具合にいたく感動しつつ、この日神宮に行くと、たまたま旧知の球団関係者に出会った。思わず「すごい太っ腹ですね」と感想を告げると、彼は「えぇ、こちらとしても驚いています。先方からのご提案なんです」と興奮気味に語っていた。「先方」とは、どちら様なのだろう?