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ヤクルト村上宗隆の“意外な進化”はMVP級? 週刊セパ好成績&珍記録まとめ 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2020/09/23 11:50

ヤクルト村上宗隆の“意外な進化”はMVP級? 週刊セパ好成績&珍記録まとめ<Number Web> photograph by Kyodo News

チーム成績こそ振るわないものの、ヤクルト村上宗隆の打棒はさらなる進化を遂げている

今年のRC、村上はどうなっている?

 では、今年はどうなっているか? こちらは20日終了時点での数字だ。

1 村上宗隆(ヤ)69.58
 打率.335/93安打15本
 56点55四球74三振

2 佐野恵太(De)65.51
 打率.356/109安打12本
 56点32四球37三振
3 梶谷隆幸(De)61.09
 打率.311/96安打14本
 35点36四球57三振
4 鈴木誠也(広)60.65
 打率.300/85安打18本
 48点41四球44三振
5 青木宣親(ヤ)59.39
 打率.314/77安打15本
 41点42四球39三振
6 丸佳浩(巨)56.32
 打率.287/78安打17本
 50点40四球66三振
7 岡本和真(巨)54.37
 打率.274/78安打21本
 61点31四球51三振
8 サンズ(神)51.28
 打率.291/71安打18本
 54点39四球67三振
9 宮崎敏郎(De)50.22
 打率.314/94安打12本
 41点19四球19三振
10 坂本勇人(巨)48.27
 打率.265/71安打15本
 38点43四球64三振

 78試合を消化した時点で村上はセのトップに立っている。安打でも出塁でも、もちろん長打でもチームにトータルに貢献している。三振が少なくなったことで、投手にとってはより難敵になった。最終的にはRCは100を超えるだろう。

 近年成長株のスラッガーと言えば、巨人の岡本和真の名前が浮かぶが、村上の成長曲線はそれを上回っている。今季は一塁58試合に加えて三塁も42試合(昨年は一塁124試合、三塁28試合)。守備面でも貢献度は上がっている。

 チームが低迷しているために目立たないが、今年の村上は優勝チームであればMVP級の活躍をしているのだ。

下位のオリックス&日本ハムが奮起

<9月14日から20日までの1週間の成績>

【パ・リーグ】
○チーム成績
1オリックス7試合4勝3敗0分 率.571
打率.244 防率3.05
1日本ハム7試合4勝3敗0分 率.571
打率.251 防率1.97
3ソフトバンク6試合3勝3敗0分 率.500
打率.250 防率2.55
3西武6試合3勝3敗0分 率.500
打率.237 防率4.33
5ロッテ7試合3勝4敗0分 率.429
打率.228 防率2.85
5楽天7試合3勝4敗0分 率.429
打率.190 防率3.60

 オリックス、日本ハム、ロッテ、楽天が休みなしの7連戦に臨んだ1週間だった。大勝ち、大負けともになかったが、下位に沈んでいたオリックスと日本ハムが奮起。台風の目になりそうだ。日本ハムは投手陣が好投した。楽天は貧打にあえいだ。

【次ページ】 源田が好調持続、周東vs.西川の盗塁バトル

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