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内村航平や村上茉愛ら復活を期す体操“4人のエース” 試金石の全日本シニア選手権へ
posted2020/09/19 17:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
KYODO
体操の全日本シニア・マスターズ選手権が9月20日から22日にかけて、高崎アリーナで開催される。
中でも関心が集まるのは、22日に行なわれるシニアだ。
団体種目と個人種目が実施される今大会は、今年になって初めての全国規模の大会であり、選手たちにとって久しぶりの実戦となる舞台だ。そこに日本代表として活躍してきた上位の選手たちも出場する。
男子は、内村航平、白井健三、田中佑典、加藤凌平、山室光史の2016年リオデジャネイロ五輪団体の金メダルメンバーが同じ第14班に集結。
女子も村上茉愛、寺本明日香、中村有美香、畠田瞳、畠田千愛、宮川紗江と代表クラスのメンバーが第19班にそろった。
鉄棒に絞った内村に注目
そうそうたる顔ぶれの中、やはり注目は内村だ。
来年に開催が予定されている東京五輪。内村は鉄棒に絞って目指すことを延期決定後に明らかにしている。どのようなケアをしても容易に消えない肩痛を抱え、それでも大舞台を目指す道を探し、たどり着いた結論だった。
4度目のオリンピックへの本格的な再スタートが今大会となる。
東京五輪は、日本が出場枠を獲得している団体総合で4名が出場する。
それとは別に、個人の出場枠があり、1国あたり最大2名。内村はこの枠での出場を目指しているが、そのうち1名については、ワールドカップ種目別で個人枠を獲得した選手がいた場合、その選手が内定となる。