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オンラインでも逞しさと進化を証明。
渡嘉敷来夢、3Pを「まずは100本」。
posted2020/08/23 18:00
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph by
Yoshio Kato/AFLO
8月16日、日本バスケットボール協会が「バスケットボール・アクション2020ショーケース」と銘打って、男女5人制、男女3×3、車いすの5部門が一堂に会する無観客のオンラインイベントを開催した。
会場の東京・国立代々木競技場第一体育館に集まったのは、来年の東京オリンピック・パラリンピックを目指すトップケイジャーたち。
インターネット生配信(無料)の視聴数は約75万、ユニークユーザー数は35万に達し、大きな盛り上がりを見せた。
また、イベント中は視聴者の顔が会場のスクリーンに映し出されたり、各部門のデモンストレーション後には選手と視聴者をリモートで結ぶ交流タイムが設けられたりするなど、ファンと選手の距離がある意味近く、双方に好評だった。
特に目立っていた女子5人制のメンバーたち。
「ショーケース」の中で特に目立ったのは、女子5人制のメンバーたちによる紅白戦だ。
日本代表トム・ホーバスヘッドコーチが目を光らせる中、まるで公式戦であるかのような強度の高い守備や、マイボールにしてからのスピーディーな展開を披露したのだ。
特に、日本代表が目指している“1番から5番までの全ポジションの選手が3ポイントを打つ”という戦術を、選手個々がコートで表現しようとしている様子は素晴らしかった。
新型コロナウイルス問題により、春先以降の日本代表活動はすべてキャンセルされたのに加えて、現在は9月18日のWリーグ開幕に向けて各チームでトレーニングを行なっている時期。
このようなタイミングでありながら、集まってすぐの紅白戦でここまでホーバス流のバスケット戦術を見せることができるのは、「東京五輪で金メダルを獲る」という目標が選手個々にしっかりと染みついている証だろう。