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誰よりも批判されたFA投手の逆襲。
大竹寛の生き方が心から格好いい。
text by
中溝康隆Yasutaka Nakamizo
photograph byKyodo News
posted2020/08/21 11:30
セットアッパーの大竹寛とクローザーのデラロサを中心に巨人のブルペンは回っている。
7シーズン目はFA投手の中で最長タイ。
18歳でプロ入りして、生まれ育った埼玉から広島へ単身飛び、チーム事情に合わせ先発や抑えを経験し、誰に何を言われようが、己の腕一本を頼りに今は花の都・大東京で中継ぎの仕事を黙々とこなしている。大竹のそういう生き方は心から恰好いいなと思う。あのFA移籍が成功だったかなんて、そんなことはもうどうでもいいのだ。
NPB通算357登板は今のチーム投手陣で1位。気が付けば、在籍7シーズン目は、巨人へFA移籍してきた投手では工藤公康や杉内俊哉と並び最長タイだ。恐らく、今季の貢献度を考えると、大竹は来季も巨人で自身8シーズン目を迎える可能性が高いだろう。
大竹寛、37歳。誰よりも批判されてきたFA投手は、誰よりも長く、巨人軍で生き残ろうとしている。
See you baseball freak……