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J2山口・佐藤健太郎、400試合出場へ。
財前&宮沢に学んだ“理想の先輩像”。
posted2020/08/12 11:30
text by
石倉利英Toshihide Ishikura
photograph by
RENOFA YAMAGUCHI FC
レノファ山口のMF佐藤健太郎が、間もなく節目の瞬間を迎える。第10節終了時点でJ2リーグは通算306試合、J1リーグは92試合に出場。J1・J2通算400試合出場まで、あと2試合となった。
名張西高(三重)、順天堂大を経て2007年にモンテディオ山形に加入。35歳、14年目を迎えたプロキャリアを振り返ると、毎シーズン、コンスタントに試合出場を重ねていることが目を引く。
山形での2年目以降、'12年に移籍したジェフユナイテッド千葉、'16年にプレーした京都サンガF.C.で、コンスタントに年間リーグ戦30~40試合に出場。'17年から在籍する山口で負傷離脱したシーズンもあったが、プロ1年目を除けば常に20試合以上に出場している。
J1・J2通算の得点はわずかに3で、'12年以降は無得点。目に見える結果はなくとも、優れた危機察知能力を生かしたボール奪取と、利き足の左足から繰り出す的確な配球が持ち味のボランチとして、歴代の指揮官の信頼を勝ち取ってきた。
財前宣之、宮沢克行との出会い。
「縁があって、いろいろなクラブでプレーさせてもらい、いろいろな人に影響を受けてきました」
そう語るプロキャリアの原点は、山形での出会いにあるという。
'07年、佐藤が加入した山形に30歳のMFがいた。財前宣之と宮沢克行。チームの主軸だった2人から学んだのは、ピッチ上のプレーだけではない。
「どんなときも一喜一憂せず、試合に向けて淡々と準備する姿を見て、かっこいいと思いました。それから、自分もそうなりたいと思って心掛けています」