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コロナ禍に揺れる米で女子ゴルフ再開。
優勝逃した河本結と悩める各選手事情。 

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南しずか

南しずかShizuka Minami

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posted2020/08/03 20:00

コロナ禍に揺れる米で女子ゴルフ再開。優勝逃した河本結と悩める各選手事情。<Number Web> photograph by Getty Images

今季から本格的にツアー参加となった河本結は、4戦目で優勝争いに絡む4位に。20日からの全英女史OPにも期待がかかる。

女子ゴルフ界上位の韓国勢の多くが欠場に。

 国別でいうと、女子ゴルフ界を席巻する韓国勢の欠場が最も多かった。

 世界ランク6位、再開2試合目「マラソンクラシック」の前年覇者キム・セヨンもその1人だ。

「感染した時のアメリカの医療費やリスクを考えると、今、無理に渡米しなくてもいいかなと」

 キムが心配するように、アメリカの医療費は、日本人が想像できないほど恐ろしく高額だ。新型コロナウイルス感染症にかかり、2カ月ほど入院した患者が1億円以上の治療費を請求されたというケースまで聞く(結果的にその患者の場合は公的医療保険がきいたそうだが)。とにかく各自でしっかりした保険に入っていなければ、大変なことになるのである。

「選手生活は来年以降も続きます。プロゴルファーとして、万全の体調でプレーしたいので、アメリカの状況を見守って、今後、試合に出るかどうか判断したいと思います」(キム)

 今季のシード権は来季に持ち越せることになっているため、出場への無理なプレッシャーがないことは良いことだ。

ライバルが減って優勝する絶好のチャンス!?

 一方で、感染の不安より再開へのワクワクが勝っている韓国勢もいた。

 世界ランク22位のエイミー・ヤンは、韓国勢の最上位として再開1戦目に参加した。「やっとゴルフができる!」と試合前に喜びを隠せないほどはしゃいでいたのが印象的だった。

「5カ月間以上の長い休暇はプロ生活で初めてでした。ゴルフ場の内外で、相当練習してきたので、再開を待ちきれませんでした。残りの全試合に出場するつもりです!」

 女子の世界ランクトップ10のうち4選手が韓国勢である。その4選手が再開4試合目「AIG女子オープン」まで出場を辞退した。ライバルの人数が減れば、ヤンにとって勝利のチャンスも広がるというものだ。

【次ページ】 若い選手には不出場という選択肢は難しい。

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