岐阜で続く大物スラッガー。

　2年生の「怪物」現る！

　186cm94kgは去年の夏の数字だから、今はひと回り大きくなっているのだろう。決して、デカイだけじゃない。

　その日のファーストスイングで逆方向のいちばん遠い場所へライナーで放り込める技術とパワー。さらに、炎熱の2時間半を戦った末の第6打席でも、本来のスイングスタイルを崩さずに、149キロの快速球をライトへ120ｍ級の一発をたたき込めるタフな心身。

　最近の高校生スラッガーでいえば、履正社高・安田尚憲（現・ロッテ）タイプか。

　これだけのサイズの2年生で、体を持て余すことなく一塁手としてのフィールディングをこなし、ボディーバランスのとれたフォームからの140キロ前後の速球も球筋があばれることもない。

　今年の「岐阜」には、中京高に元謙太（げん けんだい・3年・187cm85kg・右投右打）という「鈴木誠也二世」がいるが、彼に続く大物感あふれるスラッガーが現われた。