太田雄貴のEnjoy FencingBACK NUMBER
無観客配信と、新たなる人材募集。
試練の夏、フェンシング界は前を向く。
text by
太田雄貴Yuki Ota
photograph bySports Graphic Number
posted2020/07/26 11:30
「キャリトレ」での日本フェンシング協会の募集欄。太田雄貴会長の熱く激しい運営に加わる人材を探している。
そして20代のスタッフ募集へ。
「NEW STANDARD」への挑戦は、目下募集中の「パートナーシップマーケティング職」とも、実は密接に関連しています。厳しい状況の中、新たなチャレンジへと“投資”していくわけですから、財政基盤のさらなる安定化、そしてマーケティング観点での協会改革を図っていかなくてはなりません。
これもまた、スポーツビジネスにおける普遍的な課題でしょう。
以下の話は、採用・応募に対して興味を抱いてくださっている方々はもちろん、広くスポーツビジネスについて関心を抱いている読者の方にも、ご覧いただければ嬉しいです。
今回私たちは、ビズリーチが運営する「キャリトレ」というサイトで人材を募集しています。
かつて2018年から'19年にかけて、日本フェンシング協会は副業・兼業限定、民間のビジネスプロフェッショナル人材4名を募集・採用しました(うち1名は、本人の希望により雇用形態をボランティアに切り替えて就業)。
採用した皆さまは、協会のさまざまなタスクに精力的に関わってくださっています。その際にお世話になったビズリーチさんが運営する「挑戦する20代の転職サイト」が「キャリトレ」です(https://www.careertrek.com/publicoffer/fencingjpn2007)。
つまり、今回の募集は、若手の方にもチャレンジしていただきたいものです。
経験や知識は必須ではありません。
若い方にこそ、未来を見据えたこの業務を託したいと思っています。
と同時に、必ずしも「これからずっと」、日本フェンシング協会を支えてくれとは申し上げていません。むしろ、ご自身の成長、ステップアップにフェンシングを“使って”ほしい、と考えているのです。
協会の財源は、依然として厳しいままです。
業務内容としては、企業・団体・機関・行政などとのスポンサーシッププログラムの開発、およびセールスプランニングが主になります。またフェンシング協会はマーケティングとPRの分野が連関している点が特徴であり、年間マーケティングやPR活動の立案などにも参加していただきます。
先日一部報道でもあったように、協会の財源は、依然として厳しいままです。その中で、大会スポンサーをつけ、フェンシング全体の価値を上げていく中で、いろいろな収益の可能性を探っていくことが急務となっています。その部分においても、新しい人材に担っていただく業務は、とても大切なものとなります。
ここで連携していくのが、一足早く協会にジョインし、マーケティング戦略プロデューサーなどに就任しているビジネスプロフェッショナルの人たちです。協会にはこの数年で、外資系企業やIT企業で経験を積んできたエグゼクティブの人たちが集まってきています。そうした多種多様なメンターたちのサポートも、ここでなら受けることができる。自分自身の成長の場としては、この上もない環境が整っている、と思っています。
会長である私との距離も非常に近いですから、一緒に議論をすることも多いでしょうし、もしかしたら連れ立ってスポンサーシップの営業に行くこともあるかもしれません。私のことも、会長だと遠慮せず、キャリアアップのために使い倒してもらっていいのです。