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最短シーズンと読みづらい展開。
MLBはブルペン勝負か、監督の手腕か。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2020/07/04 08:00

最短シーズンと読みづらい展開。MLBはブルペン勝負か、監督の手腕か。<Number Web> photograph by Getty Images

2月29日、今季から監督に就任したジョー・マドン(左)と談笑する大谷。

ポストシーズン進出ラインは32勝程度。

 ひと足早く開幕したNPBでも、3時間を切るゲームはいまのところほぼ皆無の状態だ。2019年大リーグの平均試合時間は3時間10分だった。今季も恐らく、これと同程度の時間を要するのではないか。

 それよりも気になるのは、年間60試合のレギュラーシーズンだと、ポストシーズン進出ラインが32勝程度に設定されることだ。

 平均ペースを維持したチームよりも、ロケットスタートを切ったチーム、あるいは直線一気の追い込みを見せたチームが、このラインに到達するケースが、今季は多く見られるのではないか。

 とくにロースターが拡大される序盤の4週間は、ブルペンの充実したチームが飛ばすような気がする。具体的にいうと、レイズやパドレス。総合戦力はそれほど傑出していないが、ブルペンの充実という点では、どちらもダークホース的な存在だ。

「ドライヴイン・パブリック・ヴューイング」を検討。

 もうひとつ注目したいのは、「無観客でも選手を鼓舞できる」監督の手腕だ。

 エンジェルスのジョー・マドン、ブルワーズのクレイグ・カウンセルら「乗せ上手」の名が浮かぶが、サンフランシスコ・ジャイアンツなどは苦肉の策として、観客席にボール紙の人形を並べるという噂が流れている。

 あるいは、巨大な駐車場を擁するオークランド・アスレティックス。こちらは、ドライヴイン・シアターならぬ「ドライヴイン・パブリック・ヴューイング」を設け、映像を見ながら、球場のすぐ外から選手たちに声援を送ってもらおうという案が出ているそうだ。

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