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新日本プロレスがついに再始動!
7月に有観客2連戦、その戦略とは?
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2020/06/09 20:10
SANADAとの決勝戦に勝利して2019年のニュージャパンカップを制したのはオカダ・カズチカだったが、今年は果たして……。
かつてG1クライマックスは7連戦したことがある!
かつて、「G1クライマックス」では1993年に両国国技館で7連戦というのをやったことがある。
当時でも国技館を7日間続けて1万人の満員にするのはさすがに大変だった。反省の結果、'94年、'95年は5連戦にしているほどだ。もちろん7連戦ともなると、さすがに中日でのへこみは致し方なかったといえる。
でも、キャパシティの半分の5000人しかチケットを売ることができないのなら……7日間興行を続けても、営業的にそれほどの重荷にはならないのではないか? いやむしろ、7連戦くらいやらないとしっかりした収益に結びつかないのではないか。
G1以前、1990年8月には後楽園で7連戦の大会「Battle Hall a Week」をやったことがある。30年前の話だが……こういうのって、今年の夏にぴったりな気がするのだが。
1400席の後楽園ホールに半分の700人の観客を入れてやるなら、10日間続けることも可能かもしれない。
夢の後楽園ホール10連戦、「Battle Hall 10 Days」!
こんな大会が、もしかすると今夏にも行われるかもしれない。
「大会の中止が発表される度に、とても悲しく辛い思いをボクたちもしてきました。再開がもっと後になるんじゃないかなと思っていたので、6月15日にプロレスが再開できるということで、本当に嬉しく思います。この(新型コロナ禍による試合中止の)期間に溜まったエネルギーを全部出して、全力で戦っていきます。皆さんに楽しんでいただける、“新日本プロレスの新しい形”を作っていきます」
いい体のメインテナンスができたのかインターネット越しに姿を見せた棚橋弘至は元気そうな声をあげた。休養十分の棚橋もニュージャパンカップの優勝候補の1人にあげることができる。
大阪では久しぶりの新日本プロレスを楽しむことができるだろう。