ツバメの観察日記BACK NUMBER
開幕までに覚えたい。実用度ゼロ、
だけど面白いヤクルト語ベスト10。
text by
長谷川晶一Shoichi Hasegawa
photograph byBunjiro Sano
posted2020/06/08 07:00
「小さな大打者」若松勉氏のツイッターを表す「ワカマツイッター」(左)と高津監督の育成手腕に敬意を表した「高津クリニック」。
なぜかさまざまな扇風機が写りこんでいる。
【ID野球】(あいでぃーやきゅう)
「データ重視」を意味する「Import Date」の略称。1990年にヤクルト監督に就任した野村克也が提唱し、'90年代、ヤクルト黄金時代の礎を築いた。現在では、当時の選手たちが各球団のコーチとなり、ID野球の息吹は球界全体に広がっている。そのノムさんが今年2月に急逝された。ノムさんの思いも胸にヤクルトナインは優勝を目指す。
【扇風機】(せんぷうき)
元ヤクルト監督・真中満氏の代名詞。彼のインスタの片隅にはなぜか、さまざまな扇風機が写りこんでおり、一部ファンの間で話題となっていた。その後、日本テレビ系人気番組『有吉反省会』でも、この話題が取り上げられて多くの人が知ることとなった。本人曰く「たまたま扇風機をアップしたらウケたから、続けてみた」とのこと(笑)。
若松さんらしいほのぼのとした動画。
【ワカマツイッター】(わかまついったー)
現役時代には「小さな大打者」と称されたミスタースワローズ・若松勉氏(元ヤクルト)。彼が2019年に開始したツイッターの俗称。若松さんらしいほのぼのとした動画に癒される人が続出している。ニッポン放送解説者として、今年も愛のある解説が楽しみだ。
そして、新型コロナウイルス騒動に揺れに揺れた2020年を象徴する言葉として、シーズンが始まってからも頻出するであろうプロ野球語がこれだ。
【感染リスク高】(かんせんりすくこう)
2020年春、新型コロナウイルス対策連絡会議において、応援に伴うリスクを専門家が指摘。それによると、ジェット風船や指笛、トランペット、ホイッスル、肩組み、飛び跳ねなどは飛沫感染や接触感染の危険性が高く、明らかな濃厚接触となるために「感染リスク高」と判断された。ヤクルト名物の応援傘に関しては具体的な言及はないものの、傘の使用はむしろソーシャルディスタンスを保つことになるのでは?