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ISUのオンラインレッスンで
宇野昌磨らと一緒に鍛え、楽しむ!
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto
posted2020/05/20 17:00
オンラインレッスン『KEEP TRAINING!』に参加しているランビエルコーチ(左)と宇野昌磨(写真は2019年全日本選手権でのもの)。
「Beautiful! I love this」などと褒める。
ランビエルコーチの1回目は4月19日のシリーズ初回だった。ランビエルが「このような素晴らしいチャンスを企画してくださった国際スケート連盟の方々に感謝します」と挨拶し、レッスンが開始。ランビエルとデニス・バシリエフスがスイスの拠点におり、他の生徒はすべて母国に帰省中。
日本にいる島田高志郎のほか、モスクワにいるタチアナ・ボロソジャル&マキシム・トランコフなどが参加した。彼らと共にランビエルのレッスンを受けると思うと、こちらのモチベーションも自然と上がった。
内容は、ランビエルのチームが毎日のように行っている基礎的な体力トレーニングだった。
まずは1kgのダンベルまたは水を入れたペットボトルを使ったレッスン。最初のうちは、軽いスクワットやジャンプで、体幹を刺激する。デニスや島田が良い動きをすると、ランビエルが「Beautiful! I love this」などと褒め、なごやかな雰囲気でレッスンが進んでいった。
一番のテーマは「身体全体のバランス」。
1つ1つ動きの解説をはさみながらのトレーニングなので「思ったより楽だな」と思ってやっていると、それは勘違い。「はい、このあと同じ動きをあと30秒」と言われる。
スローな動きをキープする動作が続くため、インナーマッスルを鍛えるには最適なトレーニングだ。1人では諦めてしまうような地味なトレーニングも、ランビエルや島田の笑顔に励まされ、汗をたらしながら参加した。
ランビエルのトレーニングの一番のテーマは「身体全体のバランス」だという。
スケートは、右利きの選手であればジャンプもスピンも左回転のため、左右の筋力や動きに差が出やすい。しかしランビエルとしては「両方がバランスよく出来ることが、芸術的なパフォーマンスのために必要」という。
実際に、ランビエルは右回転でもダブルアクセルまでは跳ぶことができ、左右どちらのターンやステップも同じように出来ることが、表現につながっているという。