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魅惑の「チーム高橋」。慶彦に由伸、
直樹&一三、現役も礼ら豪華投手陣。

posted2020/05/14 08:00

 
魅惑の「チーム高橋」。慶彦に由伸、直樹&一三、現役も礼ら豪華投手陣。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki(L)/Hideki Sugiyama(R)

日本球界に脈々と受け継がれるサブマリン高橋礼(左)と天才打者・高橋由伸。この苗字もまた多士済々だ。

text by

広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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Naoya Sanuki(L)/Hideki Sugiyama(R)

 先日「鈴木ベストナイン」の記事を書いたが、その際に調べた日本の苗字のトップ3は、調査によって順番の違いはあるが「佐藤」「鈴木」「高橋」だと言われている。ということもあって「鈴木」に続いては「佐藤」……といきたいが、実はちょっと苦しい。

「佐藤」姓でNPBの一軍に出た選手は62人いる。数だけなら60人の「鈴木」とそん色はない。投手では阪急・オリックスのエース佐藤義則や、南海のクローザー佐藤道郎、最近ならオリックスのセットアッパーの佐藤達也などがいるが、打線がやや弱い。

 1957年に国鉄で本塁打王になった佐藤孝夫に西武のG.G.佐藤、近鉄の代打の切り札・佐藤竹秀などがいるが、パンチ佐藤もスタメンか、と言う感じなのだ。

 筆者は「苗字ベストナイン」を20年以上前からやっているが、以前は「チーム鈴木」も結構難しかった。

 イチロー3番、鈴木尚典4番はいいとして、あとは……と言う感じだった。それがここ数年、鈴木大地、鈴木誠也と活きのいい「ヤング鈴木」が出てきて、魅力的なチームになった。「チーム佐藤」は今後に期待するとして、あえて「チーム高橋」を考えてみると……これが、なかなかおもしろいチームになるのだ。

慶彦で切り込み3番周平、4番由伸。

<打線 ※通算成績はNPBだけ。()はポジションと実働年>

1番 高橋慶彦(遊撃手1975-1992)
1722試合6510打数1826安打
163本塁打604打点477盗塁 打率.280

 広島のスピードスター。さっそうとした走塁は今も目に残る。この選手をモデルにした村上龍の小説『走れ! タカハシ』はベストセラーになったほど。スイッチヒッターとして33試合連続安打の記録も残している。のちにロッテ、阪神でもプレー。

2番 高橋雅裕(二塁手1983-1999)
1101試合2642打数642安打
14本塁打168打点100盗塁 打率.243

 大洋・横浜の名内野手。本来のポジションは遊撃手だが、ここは高橋慶彦に譲って二塁手で。1990年に40犠打を記録するなど、つなぐ野球も得意。慶彦と同じく、のちにロッテでもプレーした。

3番 高橋周平(三塁手2012-)
580試合1813打数459安打
41本塁打229打点5盗塁 打率.253

 中日を背負って立つスターに――と期待されながらなかなか結果が出せなかったが、昨年打率.293(8位)とようやく開花した。一時期は首位打者なるか? と思わせるほど。プロ入り時の評価から考えると長打力はまだ物足りないが、期待料込みで3番に据えたい。

4番 高橋由伸(中堅手1998-2015)
1819試合6028打数1753安打
321本塁打986打点29盗塁 打率.291

 東京六大学の花形選手から巨人の中軸打者へ――という王道コースを歩いたスラッガーで、ニックネームは「ウルフ」。全盛期は走攻守揃った大スターで、松井秀喜との3、4番は平成屈指だった。キャリア晩年は怪我が多く、1000打点、2000本安打に到達できなかったのが残念に思う人は多いのではないか。

【次ページ】 5番デカ、6番信二と強打者が続く。

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