酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
魅惑の「チーム高橋」。慶彦に由伸、
直樹&一三、現役も礼ら豪華投手陣。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki(L)/Hideki Sugiyama(R)
posted2020/05/14 08:00
日本球界に脈々と受け継がれるサブマリン高橋礼(左)と天才打者・高橋由伸。この苗字もまた多士済々だ。
カープ→MLBの建に善正、聡文。
さらに救援陣も充実しているのが、「高橋」ブルペンの豪華さだ。
高橋建(先発・救援1995-2010)
459試合70勝92敗5セーブ
1459.2回 防御率4.33
先発、救援として長く投げた広島の左腕。打たせて取る技巧派タイプ。2009年は1年だけメッツで中継ぎ投手として投げ、翌年広島に復帰して引退した。
高橋善正(先発・救援1967-1977)
384試合60勝81敗7セーブ
1324.2回 防御率3.34
1973年のシーズンから東映から巨人に移籍。この投手が入ったことで、高橋一三は「高橋一」と表記されるようになった。東映時代の1971年に完全試合を達成した一方で、巨人では救援投手として力を発揮した。
高橋聡文(救援2002-2019)
532試合26勝15敗2セーブ141ホールド
456.1回 防御率3.25
中日、阪神でセットアッパーとして活躍した左腕。先発起用は1試合もない純然たる救援投手で、速球主体の小気味よい投球で打者を追い込んだ。
これ以外にも巨人、西鉄で71勝を挙げた高橋明(1961-1972)、南海、広島、日本ハム、近鉄で61勝4セーブの高橋里志(1968-1986)など一線級の投手が結構いる。
「チーム高橋」は下位打線こそやや弱い印象を受けるが、投手陣は多彩。贅沢な投手起用ができそうだ。