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内川聖一、坂本勇人を質問攻めに!
中川圭太の大胆行動とクレバーさ。

posted2020/05/07 11:30

 
内川聖一、坂本勇人を質問攻めに!中川圭太の大胆行動とクレバーさ。<Number Web> photograph by Kyodo News

ルーキーだった昨季は4試合で4番にすわった。8、9番を除く全打順と代打、DHを経験した。

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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Kyodo News

 昨年、新人として史上初めて交流戦の首位打者に輝いたオリックスの中川圭太は、2年目も順調に滑り出そうとしていた。

 3月14日の阪神とのオープン戦で放った逆転の2点本塁打は、プロで初めてのライトスタンドへの本塁打だった。中川は、「打感が抜けたような初めての感覚でした」とコメントした。

 球界の大先輩から得た金言を、中川なりに理解し、自分の中に落とし込もうとしている過程で突然舞い降りた快打。翌日、こう語っていた。

「何が起こったのかわからなかった。『どうやって打ったっけ?』みたいな感じなので、昨日のはたまたまです。ただ、今やっていることは間違いじゃないんだな、ということはわかりました」

「内川さんは右バッターの憧れ」

 中川は質問魔だ。昨夏、ルーキーだった中川は、ヤフオクドームでの試合前練習中、ソフトバンクの内川聖一のもとに歩み寄り、打撃について質問した。

 中川は学生時代から、内川の打撃を参考にしてきたという。

「内川さんは右バッターの憧れですね。僕が求めている右バッターの理想。普通に引っ張って軽々とスタンドインするのに、簡単に右方向にもヒットを打てて、アベレージもすごく高い。天才的なバッティングなので、いつも見て、勉強させてもらっています」

 プロ19年目、14歳年上の憧れの大ベテランに、ルーキーが直接質問をしにいくという大胆な行動。しかし中川は、当然のことのようにこう言う。

「結果を残されている方に聞くのが一番早いと思うので。勇気はいりますけど、やっぱりいろんな人の感覚や話を聞かないと、わからないこともありますから。そこはもう、思い切って、聞かせてもらいました」

【次ページ】 変わった感覚、ライナー性の打球。

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