猛牛のささやきBACK NUMBER
内川聖一、坂本勇人を質問攻めに!
中川圭太の大胆行動とクレバーさ。
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byKyodo News
posted2020/05/07 11:30
ルーキーだった昨季は4試合で4番にすわった。8、9番を除く全打順と代打、DHを経験した。
必要なものを選別できる頭の良さ。
ただ、実績のある選手のやり方だからといって、なんでもかんでも取り入れようとはしないところが、中川のクレバーさだ。
その時の自分に必要なものを選別して取り入れ、それ以外のものは大事に引き出しにしまっておく。
「その時の自分の体の状態などによって、合わないものも、いずれ必要になることがあるかもしれませんから、頭の片隅に置いておきます」
貪欲に技術を追求する中川は、2年目も着実に進化を続ける。
昨年は4月下旬に一軍デビューし、交流戦で.386という高打率を残し首位打者を獲得したが、夏場に調子を落とし、惜しくも規定打席には届かず、打率も.288にとどまった。今年は、規定打席到達と打率3割を目標に掲げる。ポジション争いの中、オープン戦では三塁のスタメンに固定され.318の打率を残した。
新型コロナウイルスの影響でまだ開幕は見えないが、この間も、中川は黙々と感覚を研ぎ澄ませていることだろう。