沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
やっぱりデムーロとオルフェだった。
ラッキーライラックが大阪杯を完勝。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2020/04/06 11:50
ラッキーライラックとアーモンドアイ、今やったらどちらが……そんな想像をかきたてる同世代の名牝たちである。
「JRAが競馬をやっているのはすごい」
クラシックで悔しい思いをするも、エリザベス女王杯を機に飛躍した牝馬という点で、昨年の年度代表馬リスグラシューとイメージが重なる。
今年も、強い牝馬が競馬をさらに面白くしてくれそうだ。
と、まとめようと思ったのだが、それには、競馬がつづいてくれなければならない。大阪杯の2日前にはJRA職員の感染が発表された。感染を防ぐため、勝利騎手インタビューはコーンとバーを置き、マスコミ関係者と2mほどの距離を取って行われた。
デムーロの母国イタリアでは、死者が1万5000人を超えている。
「家族も友達も、みんなが心配しています。JRAが競馬をやっているのはすごい。みんなコロナウイルスでしんどいけど、もっと頑張りましょう」
来週は桜花賞、その次は皐月賞だ。クラシックの火が消えないことを、願いたい。