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湘南DJ、K-1、世界まる見え。
声の表現者・三村ロンドの流儀とは。
text by
林遼平Ryohei Hayashi
photograph byRyohei Hayashi
posted2020/04/05 11:50
2014年から湘南ベルマーレのスタジアムDJを務める三村ロンド氏。アウェイの地まで足を運び、サポーターとともにベルマーレを応援している。
どんなフィールドでも変わらない。
そんな彼に聞いてみたいことがあった。ナレーター業だけでなく、今でもスポーツのような違う舞台に携わる意味は何なのかと。
少し間を置いた後、一途な答えが返ってきた。
「声の表現者である以上、いかに自分らしさを出せるかが大事。それを喜んでもらえるか。それはどこであっても一緒なんだよね。テレビの前の人もそうだし、ベルマーレやK-1を見ているお客さん、そしてプレーする選手もそう。みんなが盛り上がっていけるように、声で後押しできるようにと考えている。だから、どれだけ全力で自分らしさを表現できるかは、どこのフィールドに立っても変わらないと思っている」
この日の話は最後まで尽きなかった。新型コロナウイルスの影響で中断している試合が、今後無観客試合になった場合にサッカーやK-1の舞台でどんな盛り上げ方をすればいいのか。テレビ番組のナレーションとしてどういう形で伝えればいいのか。
先の見えぬ状況下を憂いた上で、最後には笑みを浮かべて同じ言葉を続けた。
「でも、どんなフィールドに立っても変わらない。自分がその場所で声の表現者として証明することはね」