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柳田将洋が語った「4年に1度」。
五輪延期でも準備と思考は止めない。
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byAFLO
posted2020/04/01 18:00
オリンピックのための4カ年計画が強制変更になっても、柳田将洋のバレーへの情熱は変わらない。
日程の発表で、目標は定まった。
まだ2021年7月23日開幕という日程が発表される前、柳田は日程についてこう心配していた。
「正直、1年以内ということはわかったけど、それならば12月とかにやる可能性もあるのかなと」
いつ行われるか、どこに照準を合わせるかということは選手にとっては大きな問題だ。
「オリンピックのために4年間、長い目で見た準備もありますけど、今年であれば7月の何日に試合で、そこにピークを合わせるという準備をするんですよね。
延期が決まったということは、もう切り替えて準備をしなくちゃいけないじゃないですか。そうなったときに、いつ開催なんだろうって」
その後、2021年7月の開幕が正式に発表された。柳田を含め選手たちはその日を目指して練習を進めていくことになる。
「命の方が大事なので、絶対」
直前までドイツにいた柳田は、欧州での感染者の急増に心を痛め現在の日本の様子を懸念する。
「でも今は命の方が大事なので、絶対。僕はヨーロッパから帰ってきて、ヨーロッパの感染者数の増え方を、当事者としてはものすごいものだと感じました。日本もそうなる可能性があるだろうし、身近な人たちが苦しむ可能性があると思うと、スポーツがどうとかそういう次元のことじゃないと思う。
まず、みんなが力を合わせて、この新型コロナを乗り越えたほうが良いと思います。いつまでどこまでとか、どう乗り越えると僕が言うのは難しいですけど、努力はするべきだと思う」