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柳田将洋が語った「4年に1度」。
五輪延期でも準備と思考は止めない。
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byAFLO
posted2020/04/01 18:00
オリンピックのための4カ年計画が強制変更になっても、柳田将洋のバレーへの情熱は変わらない。
「人の気持ちを考える時間になる」
とはいえ、延期によってベストで五輪を迎えられない選手も、もしかしたら出場できなくなる選手もでてくるだろう。
「同じ1年でも(年齢やキャリアによって)選手によっては全く重みの違う1年になるとは思います。僕自身は、ある意味ポジティブに捉えなきゃいけないと思っています。
(新型コロナや五輪に関連して)色々な人の考えとか意見を、ニュースなんかだけじゃなくていろんな場面で聞いたり目にすることになる。だから、人の気持ちを考える時間になると思う。人の気持ちを考えた上でどうやってスポーツしていくとか、どう生きていくとか。そういう人間らしさをね、もう1回考えられる機会になると思いますけど」
ドイツでシーズンを過ごしている最中に、急に幕が下ろされ帰国を余儀なくされた。リーグ戦の打ち切りが決まるまでのドタバタ感やスピード感を肌で感じ、欧州のただ事でない雰囲気も知っている。そんな柳田の言葉を重く、正面から受け止めたい。