沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
ルメールも観客もいない高松宮記念。
モズアスコットにかかる厩舎の偉業。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2020/03/28 18:00
フェブラリーステークスではダートとの二刀流を完成させたモズアスコット。芝に戻り、今回はどうか。
勝てば矢作調教師はGI4連勝。
僚馬のオークス馬ラヴズオンリーユーがドバイに遠征したものの、レースがキャンセルになったため帰国する。その無念をここで晴らすことができるか。
もし勝てば、矢作師は、昨年の有馬記念、ホープフルステークス、今年のフェブラリーステークスにつづく、管理馬によるJRA・GI実施機会4連勝という新記録を樹立することになる。
無観客で行われるので、ファンファーレも生演奏ではなくなるという。
コロナ禍のため、嬉しくない意味で、記録にも記憶にも残るレースになるだろうが、白熱した闘いで、そうしたマイナスのイメージを吹き飛ばしてほしい。
繰り返しになるが、競馬が行われることのありがたみを感じながら、見届けたい。