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「機械説」も出た正確なシューター。
三河・金丸晃輔、3Pと五輪への思い。
 

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石川歩

石川歩Ayumi Ishikawa

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photograph by(c)B.LEAGUE

posted2020/03/27 19:00

「機械説」も出た正確なシューター。三河・金丸晃輔、3Pと五輪への思い。<Number Web> photograph by (c)B.LEAGUE

3月15日の横浜戦で、リーグ最多成功記録タイの11本の3Pを決めた三河・金丸。

ダメなときは、自分でチャンスをつくる

 今シーズンは、どうだったのか? 三河は金丸に加えて、ダバンテ・ガードナー、川村卓也、岡田侑大とオフェンス能力の高い選手が揃ったが、シーズン序盤は敗戦が続いた。敗因の1つには、アウトサイドを生かす連携が少なかったことがある。

「連携プレーがうまくいかなくて、フラストレーションが溜まったこともありました。でも、連携を待っていてダメなら、自分から動いてチャンスをつくるしかない。打たないで自分が悪循環になるよりは、打つ。それで入れば、うまくいってないことは解決するじゃないですか? 僕のシュートが入りだしたらスクリーンをかけてくれるし、パスをくれる。それは良い傾向なのかなと思っています」

『#よかった機械じゃなくて人だった』

 金丸は今シーズン、フリースロー65本連続成功という新記録を出した。

 正確無比なシュートに、尊敬と畏敬を込めて『金丸晃輔機械説』がSNSで盛り上がり、2月9日の北海道戦で66本目のフリースローを外したときは、クラブ公式のTwitter投稿に『#よかった機械じゃなくて人だった』というハッシュタグが付けられた。

「機械って(笑)、僕は人間です(笑)。フリースローはいつも100%決めるつもりで打つんですが、今シーズンは60本目から外すかもしれないってネガティブな思いが頭をよぎっていた。決めれば決めるほどいつ落とすだろうって。落としたときは、ついにこの日が来てしまったと思う反面、ホッとしていました」

 もちろん、金丸は機械ではなく人だ。自身の記録更新やオールスターファン投票など、目先の記録やオフコートの評価には無頓着な金丸だが、シーズンを通した目標の数字は持っていた。その思いを聞くと、とても人間くさい選手だとわかる。

「僕のなかで、3P成功率40%、フィールドゴール50%、フリースロー90%という最低ラインの目標があります。わりと難しい数字ですが、シーズンを通してこれ以上いけば満足です。でも、調子のいい試合が続くと数字が気になっちゃうんですよね。外したらどうしようって考えちゃう(笑)」

【次ページ】 「ちょっと、突っ走ろうかなって思っています」

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