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「機械説」も出た正確なシューター。
三河・金丸晃輔、3Pと五輪への思い。
text by
石川歩Ayumi Ishikawa
photograph by(c)B.LEAGUE
posted2020/03/27 19:00
3月15日の横浜戦で、リーグ最多成功記録タイの11本の3Pを決めた三河・金丸。
「代表合宿は、シュートだけでは通用しない場所」
金丸は、2月10日からはじまったFIBAアジアカップ予選に向けた日本代表合宿に参加した。金丸にとっては、約6年ぶりの代表活動だった。
「代表合宿は、シュートだけでは通用しない場所でした。ハードなプレッシャーをかけ続けるディフェンスやヘルプのポジションの正確さを求められていて、シュートよりもディフェンスを第一に考えないとプレータイムはもらえないと感じた。
ハードな練習が続くのでかなりキツかったし、頭も相当使う。一瞬も気の抜けない合宿で、すごく集中していました」
「僕にとって代表は、良いことだらけ」
結果として、2月24日に行われたチャイニーズタイペイ戦で、金丸は17得点をあげた。96-57で日本は快勝し、金丸は21分19秒のプレータイムを得て、フィールドゴール9本中6本成功という結果を残した。
「代表はチーム力が大切で、1on1やタフショットを打つよりも、空いている選手がいれば必ずパスをまわす。僕の役割は、チームプレーの中でのアタックだと感じていたので、そのチャンスをうかがっていました。
そういうプレーは僕にとって無駄な動きがなくて、すごく楽でした。(結果を残せたのは)ディフェンスをがんばって、チームとして戦えたからだと思います。
日本代表を背負う責任はすごく大きいけれど、それに怯えず自分の成長のためと思って取り組めばプラスになる。
海外と日本のプレッシャーの差を感じればプレーの幅が広がるし、ディフェンスの意識や細かいオフェンス部分に学びがあった。僕にとって代表は、良いことだらけ。Bリーグで戦うときに余裕ができたし、自信もつきました」