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投手・大谷翔平が開幕に間に合う?
いま思い出す、野茂英雄の言葉。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2020/03/25 11:50
今シーズンは再び投打の二刀流での活躍が期待されていた大谷翔平。投手での復帰は5月中旬がメドとされていた。
再キャンプ期間を考えると……。
カブスのダルビッシュ有は今もアリゾナのキャンプ地で個人練習を続けていると聞く。ツインズに移籍した前田健太とレッズに新加入した秋山翔吾は同級生のよしみでロサンゼルスに場所を移し合同トレーニングをしていると言う。
15日(同16日)、米国の疾病対策センター(CDC)は今後8週間にわたって50人以上が集まるイベントの中止、延期を要請した。これが5月中旬開幕説を産んだ理由のひとつだが、シーズンを再開させるためには再びキャンプ、オープン戦を行う必要がある。
1995年当時、ストライキ解除からシーズン開幕までに選手には約3週間のキャンプ、オープン戦の調整期間が与えられた。今回も同様にそれに近い再準備の期間は与えられるだろう。これが最短で5月下旬、6月開幕説となる根拠だ。
不透明な時間を、有意義なものに。
今後、新型コロナウイルスがどのような展開を示すのかは誰にもわからない。それでも選手たちは準備を整え、結果へとつなげるために不透明な時間を必死に有意義な時間へと変えようとしている。
日常では経験し得ない普段とは違う時間。素晴らしい結末を迎えるための“今”であることを心から願いたい。