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投手・大谷翔平が開幕に間に合う?
いま思い出す、野茂英雄の言葉。

posted2020/03/25 11:50

 
投手・大谷翔平が開幕に間に合う?いま思い出す、野茂英雄の言葉。<Number Web> photograph by Getty Images

今シーズンは再び投打の二刀流での活躍が期待されていた大谷翔平。投手での復帰は5月中旬がメドとされていた。

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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 米国のプロスポーツは先の見えない闇に入り込んでしまった。新型コロナウイルス感染拡大はどこまで続くのだろうか。

 3月26日のはずだったメジャーリーグ開幕は現状で最も早くとも5月中旬と言われているが、これは現実的には不可能であろう。根拠は後に触れるが、最短で5月下旬、6月、7月まで再開は許されないと覚悟を決めている球界関係者は多い。

 世界的なウイルスの蔓延で目にするのは憂鬱なニュースばかりだ。筆者が住むロサンゼルスでもマスクやトイレットペーパーなどが店頭から消え、スーパーマーケットでは入店を制限している所もある。

 学校の閉鎖は小学校から大学にまで及び、小学生はインターネットで宿題が毎日与えられ、大学生はテレビ電話での受講が日常となっている。飲食業界も店内での飲食提供は制限され、持ち帰りか配達でのサービスを強いられている。

 ごく当たり前の日常が消え1週間ほど。普通の生活がどれだけありがたいことか。そんなことを痛感させられる日々の中、野球ファンにはちょっぴり前を向けるニュースが流れた。

「投手として間に合うかもしれない」

 18日(日本時間19日)、エンゼルスのジョー・マドン監督は電話会見を行った。先が見えない現状下、それでも前を向き、準備の重要性を説いていた指揮官が二刀流復活を目指す大谷翔平の今後について聞かれた時だった。その口調が明るく強い、高揚感あるものへと変わった。

「投手として開幕に間に合うかもしれない。休止してしまったこの期間が投手としての出場をより多くするかもしれない」

 打者としては開幕予定だった3月26日から出場が見込まれていたが、投手としての復帰予定は5月中旬の予定だった。最短で期待される公式戦の再開時期と復帰時期が重なったことで生まれたこの発言。冷静に考えれば驚くことではないが、状況が状況だ。力をもらった関係者、ファンがどれだけ多くいたことであろうか。

【次ページ】 監督の大谷への信頼感は絶大。

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