「ちゃんもも」がプロデューサーを務める。

「大切なブランドイメージがあるかもしれないですけど、YouTubeの動画では、かなりふざけることになります……。本当に、本当に、川崎ブレイブサンダースのブランドイメージ的に、大丈夫ですか？」

　川崎のYouTubeチャンネルのプロデューサーとなることを打診された“彼女”がたずねると、クラブスタッフは即答した。

「大丈夫、全く、問題ないです！」

　質問をしたのは、「逆転オセロニア」というスマホゲームと連動したYouTubeチャンネルのプロデューサーを務める「ちゃんもも」である。かつては、自らもこの番組の出演者をかねていた時期がある。「逆転オセロニア」の公式チャンネルはすでに20万人を超える登録者がいて、YouTubeの登録者数を増やすノウハウを彼女は持っていて、日々、アップグレードを続けている。

「YouTubeで評価されるような動画に振り切らないと、数字は、伸びないです。だから、最初にブランドイメージなどについて確認しました。

　今、私がプロデュースさせてもらう動画に関しては制約が本当に少ないです。企画内容から選手の見せ方まで、自由でありがたいことですし、そういう環境を作ってもらえるとわかったから、『面白いものを作っていけるだろうな』と思って引き受けたんです」

チームの内側を映したドキュメンタリーを作成。

　YouTubeチャンネルの動画のリニューアルに際して、クラブは大きくわけると2種類のタイプの動画を作成する方針を立てた。

1.硬派なドキュメンタリー
2.YouTubeで人気を博す動画

　昨シーズン終了後に川崎は、Bリーグのクラブとしては初めてチームの内側を映したドキュメンタリーを作成し、「OVER TIME」というタイトルの映画として公開した。

　Amazonの有料サービスで視聴できるサッカーのマンチェスタ−・シティのドキュメンタリーに、読売巨人軍に密着したDAZNの映像など、現在はスポーツクラブの練習場や試合のロッカールームをカメラが映すことが増えている。そのトレンドにも合致したものだった。

　今シーズンは「OVER TIME」の今季版をYouTube上で、チームの同時ドキュメンタリー番組としてアップしていくことにした。現在はおよそシーズンの3分の2の日程が終わったところだが、全3回、計4本のドキュメンタリーが公開されている。

　なお、これらのドキュメンタリーについては、バスケットボールに明るくない「ちゃんもも」は、関与していない。

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