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前田健太、新天地で「スッキリ」。
ベテラン先発として最大級の評価。
 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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photograph byGetty Images

posted2020/03/01 11:50

前田健太、新天地で「スッキリ」。ベテラン先発として最大級の評価。<Number Web> photograph by Getty Images

前田健太が移籍したツインズは昨年ア中地区優勝。同地区はロイヤルズとタイガースが100敗で再建中のため、前田の勝ち星も伸びていくだろう。

正捕手が背番号18を譲ってくれた。

 ロッコ・バルデリ監督にしても、「彼を獲得できたことはとてもハッピーなこと」と笑顔が絶えなかった。

 そんな前田に対し、チームは最大限の誠意で出迎えた。

 正捕手ミッチ・ガーバーは、前田が背番号「18」に愛着があることを知り、「ケンタが本当にこの番号を望んで、心地よく感じてくれれば、彼にとってベストだから」と、自ら進んで背番号を譲った。

 昨季までドジャースで3年半一緒にプレーし、今季ツインズに移籍したベテラン左腕リッチ・ヒルは、「ケンタは先発を望んでいたし、ワールドシリーズでの経験もある。自信を持っているし、投げる術も知っている。ワールドシリーズで勝つために助けてくれる」と、再びチームメートになった喜びを素直に口にした。

 しかも、チーム内ではベテランとして自己流調整を認められた。集合時間などの細かいルールがなく、基本的にはブルペンでの投球練習などのルーティン以外は、前田自身に委ねられている。

ツインズは昨季年間101勝。

 前田が「まだ31歳なんですけど、完全にベテラン扱いなんです」と苦笑するほどで、裏を返せば、それだけ尊敬されている証拠でもある。

「自由なチームのようなのですごく楽に過ごせていますし、ルールもなく好きにしていいと、みんなに言われるので、自分のリズムで練習できるかなと思います」と話す一方で、すべて自己責任が伴うことは言うまでもない。

 昨季年間101勝を挙げたツインズは、前田だけでなく、強打のドナルドソンらを補強したこともあり、今季も地区優勝争いの最有力候補に挙げられる。となると、大補強を終えた古巣ドジャースとワールドシリーズで対決することも、決して夢物語ではない。

「そのチャンスはすごくあると思いますし、そうなれば楽しいですし、ベストのシナリオかなと思います」

 まさに、心機一転――。

 円熟期を迎えた前田が、清々しい笑顔で、再び走り始めた。

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前田健太
ミネソタ・ツインズ

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