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前田健太、新天地で「スッキリ」。
ベテラン先発として最大級の評価。
posted2020/03/01 11:50
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
ツインズ前田健太が、新天地でのスタートを切った。
キャンプイン直前にトレードが成立するなど、慌ただしい中でキャンプ地のフロリダ州フォートマイヤーズ入りしたものの、メジャー5年目を迎える前田は、これまでと変わらず、朗らかでプラス思考だった。
「報道ではいろいろと先に出てしまったんですが、僕自身は全部分かっていたこと。しっかり決まって、この場に来られたということは僕自身、スッキリした気持ちです。監督、GMもすごく温かく迎えてくれて、すごく嬉しい言葉をたくさんもらえたので、僕にとっては前向きな嬉しい出来事。楽しみしかないです」
ドジャースでの4年間は、先発として通算47勝(35敗)と安定した成績を残しながら、シーズン後半は救援に配置転換され、さらに抜群の成績を残してきた。もっとも、世界一を目指すチームの方針を受け入れる一方で、先発への強烈なこだわりを隠そうとはしなかった。
「先発として評価してもらえたのが」
だからこそ、今回のツインズ移籍は、前向きな要素はあっても、マイナス面も不安もなかった。
「先発として評価してもらえたというのが僕の中では一番。これからワールドチャンピオンを目指すチームに先発として評価してもらえるのは、さらに喜びというか、僕にとって価値のあることだと思う。ありがたいですね」
実際、先発陣の補強を目指していたツインズは、昨年末からドジャース側に前田獲得を打診していた。デレク・ファルビー編成本部長は、交渉成立後、「我々は本当にケンタが欲しかった。現在のロースターにインパクトを与えるマエダくらいの投手を獲得するために。投資する決断をした」と最大のターゲットだったことを明かした。