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19歳ハーランドに今、世界が時めく。
ザルツブルクで磨いた決定力の秘密。
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byGetty Images
posted2020/02/27 11:50
ドルトムント移籍後、これほどまでの大活躍を想像した人は多くないだろう。アーリング・ハーランド。2020年代のフットボールシーンの主役となれる男だ。
「僕のライフはいいものだよ」
大切なものが何かを理解して、そのためにできることを大事にする。思い上がらない。謙虚でい続けようとしている。
パリSGとの試合後も、選手が抱き合ったり、握手したりして余韻を楽しんでいるとき、ハーランドは1人すぐにゴール裏のファンの元へ歩んでいった。そして手を叩いて感謝を表し、ファンとともに素晴らしい夜を喜び合っていた。
「今を楽しんでいる。僕のライフはいいものだよ」
囲み取材でハーランドはそう言って優しく笑っていた。
ここが終わりではない。もっともっとうまくなりたい。もっともっと強くなりたい。向上心があふれ続ける。
彼は今後も無限の可能性を最大限に引き出すために、自分の生活を大切にしながら、前を向いて歩み続けていくだろう。